水郷の街並みを歩く|山塘街|蘇州

お出かけ

山塘街(シャンタンジエ)は蘇州市街西側に位置する老街で、水の都らしい風景を見られます。レトロな屋形船の遊覧船に乗ったり、伝統芸能の評弾(评弹)を聴きながらお茶を飲んだり…このページではそんな山塘街の魅力をご紹介します!

山塘街の概要

山塘街は蘇州駅からやや南西、外城河の外側に位置します。唐代の詩人白居易が蘇州の刑吏を務めていた時期に、山塘河を開削して街を建設しました。この街は阊門から虎丘山までの約3.6kmであったため七里山塘街(中国の1里は500m)と呼ばれています。山塘河と外城河(お堀)の交差地点には白居易码头という船着き場があります。

このページで紹介する施設を▲で表示しています

現在は石畳や石橋、河を行き交う屋形船など、レトロな街並みを楽しめる観光地となっています。

山塘街の楽しみ方

老街内はお土産物屋さんやレストラン・軽食のお店がいっぱいです。

蘇州麺や小吃(軽食)、冷饮(デザート)はもちろん

扇や団扇、木工品、書画、陶器など様々な工芸品のお店があり、見ているだけでほんとに楽しいです!

お茶屋さんでは中国茶の茶杯がたくさん。どれも素敵であれもこれもと欲しい!となりました(笑)。

飲食店や土産もの屋以外に、絹織物や刺繍の技術などを紹介している嶺南会館(岭南会馆)などの見学施設もあります。

運河文化展示館という施設もありましたが、筆者がここを訪れたのは月曜日で休館日でした。残念…

夜はきらびやかにライトアップされ、昼のしっとりした風景とは対照的なキラキラ中国の夜景が楽しめます!

郵便局で絵葉書を送ってみよう

古戯台(古戏台)のすぐ隣に郵便局があり、絵葉書や切手を買うことができます。

蘇州の庭園や水郷の風景があしらわれた記念切手のセットや絵葉書などが販売されています。絵葉書は1枚5元で、郵便局なのでもちろんここから送ることもできます!

筆者は2枚ハガキを購入し、1枚は上海の自宅へ、1枚は日本の家族へ送ってみることに。切手代は上海宛てが1.2元、日本宛てが6元でした。この切手のデザインも中国らしくて素敵です!

上海の自宅へは2日後にとどきました。

阊門堰の水利事業

観光名所とは言えないかもしれませんが、山塘街にほど近い外城河の対岸、筆者が個人的に心惹かれたスポットがあったのでご紹介します。

五龍橋(五龙桥)の北側、歩いて1分ほどのお堀に阊門堰という堰があります。河を遡上する魚のモチーフがかわいいです。すぐそばに管理施設らしき建物があり、掲示されていた説明によると、この堰は「自流活水」というプロジェクトのために設置されたとのこと。

「自流活水」というのは、長江と太湖から人工河川により蘇州市街地まで水を引き、外城河(外堀)や外堀の内側の水路、隣接するエリアの水路などに水の流れ(活水)を作るという水利事業だそうです。

もともと蘇州の市街地は北が高く南が低くなっていて、その高低差も活かつつ、阊门、娄门の付近に堰を作り水位差をつくることで水の勢いを強化し、自然に水が流れるよう設計されたのだそうです。

“東洋のベニス”とも呼ばれる蘇州市内には、水路が網の目のように張り巡らされています。そのため、場所によっては水の流れが滞り、水質が悪化することもあるのでしょう。そうしたよどみを防ぐための工夫だということです。

中国の歴史的水利事業というと隋唐大運河や四川の都江堰などが有名ですが、現代においてもこのような大規模な水利工事が行われているんですね。

遊覧船で虎丘山へ

さて、山塘河や外城河上にはこのようなレトロな遊覧船(画舫)が多く走っています。山塘街内には船つき場が2か所あり、1つは先に述べた、山塘河と外城河(お堀)の交差地点の白居易码头です。

古戯台碼頭(古戏台码头)

阊門の対岸にある白居易碼頭(白居易码头)からは虎丘山方面への便があり、野芳浜でUターンして戻ってくる40分のコースが50元でした。

もう一つの船着き場は古戯台碼頭(古戏台码头)で、下の写真、船乗り場の右側にある游客中心でチケットを購入できます。

ここからは虎丘山方面を一周するコース、手漕ぎ船コース、寒山寺への片道便、虎丘山への片道便が出ています。

筆者は虎丘山までの片道便を購入しました。約20分間の船旅です。

河べりの家は景観保護のために、花窓風のエアコンカバーや飾り窓があしらわれていますね。裏口では住民の方たちが洗濯物を干したり洗い物をしたりする姿がちらほら見え、生活感が感じられていいなと思いました。

途中からぐっと川幅が広くなりやがて、李鴻章码头に到着します。下船するとすぐ虎丘山景区です。

祝祭日に山塘街へ行くときの注意

ちなみに筆者が初めて山塘街を訪れたのは労働節中だったのですが、夜19時頃には人人人の波!

山塘街の外側・お堀にかかる五龙桥の様子です

人が多い時期は山塘橋から先は人数制限があるようです。筆者が行ったとき、夜は下の写真の山塘街入口(山塘桥のあたり)に大行列ができていて、なんの行列かと聞いてみたら山塘街自体に入るための行列だと言われ驚きました。写真右の赤いテントの位置です。

翌日の朝は写真のように落ち着いた雰囲気なので自由に出入りできましたが、連休など人が多そうな時期の夜に行くなら時間に余裕をもって行った方がよさそうです。

まとめ

いかがでしょうか、このページを見て山塘街に興味がわきましたら、ぜひ一度訪れてみてください!

※このページは2025年5月の情報をもとに書いており、価格や営業時間等は変更になっている場合があります。最新情報はWeChat公式アカウント等をご参照ください。

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