四川料理の代表格、宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)。「宮保」とは、清朝時代の皇太子の教育係に与えられる官職名で、この料理を考案したとされる人物の官職名が料理名の由来だそうです。
ここでご紹介する宮保鶏丁のレシピは、辛いものが苦手な方やお子さんでも楽しめるような、ごはんが進む甘酸っぱい味付けに仕上げています。
鶏肉は揚げずに、多めの油で焼いてから炒めるので、フライパンひとつで簡単に作れます。また、中国野菜の紅椒(ホンジャオ)を使う場合の辛みを抑えるコツも合わせてご紹介しますので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください!
鶏肉のピーナッツ炒めの材料(2~3人分)

鶏もも肉 250g(1枚)
赤ピーマン 3個(100g)(紅椒なら1個)
きゅうり 1本(100g)
揚げピーナッツ 50g
サラダ油 大さじ4
【肉の下味】
醤油 小さじ2
こしょう 少々
片栗粉 大さじ1
サラダ油 小さじ1
【合わせ調味料】
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
砂糖 大さじ1
醤油 大さじ1/2
酢 大さじ1/2
ケチャップ 大さじ1
塩 1つまみ
※ここでは皮なしの鶏もも肉を使用しています。お好みで皮つきを使ってもOKです。
※赤ピーマンは、ここでは紅椒と呼ばれる中国の野菜を使っています。日本で売られているピーマンとパプリカの中間くらいの大きさなので、紅椒1個≒ピーマン3個で置き換えています。
※揚げピーナッツの代わりにカシュ―ナッツや皮なしの炒りピーナッツでもOKです。塩味がついているナッツを使う場合は、合わせ調味料の塩をなしにします。
※少しピリ辛にしたい場合は、豆板醤小さじ1/2~小さじ1をお好みで足してください。
鶏肉のピーナッツ炒めの作り方
【1】肉を切り下味をつける
鶏もも肉は余分な脂肪や血管などを取り除き、2cm角くらいの角切りにします。

肉の下味の調味料のうち、まず醤油小さじ2、こしょう少々を鶏肉にもみ込み、次に片栗粉大さじ1を加え、混ぜ合わせます。最期にサラダ油小さじ1を加えて混ぜ合わせ、10分ほど置いておきます。




【2】野菜の下ごしらえをする
赤ピーマンは種を取り、角切りにします。きゅうりはへたを切り落とし、縦1/4に切って角切りにします。




紅椒の辛みを抑えるコツ
紅椒を使う場合で辛いのが苦手な場合は、種だけでなく隔壁の部分もしっかり取ります。隔壁を取れば辛みはほとんどなくなり、日本で売っているピーマンの感覚で使えます。


【3】合わせ調味料を作る
合わせ調味料の材料のうち、片栗粉小さじ1、水小さじ1を合わせ、同じ器に残りの材料(砂糖大さじ1、醤油大さじ1/2、酢大さじ1/2、ケチャップ大さじ1、塩1つまみ)を入れ混ぜ合わせておきます。※先に片栗粉と水を合わせてから他の材料を入れると片栗粉がだまになりません。


【4】肉を炒める
フライパンに油大さじ4を入れ強めの中火にかけます。フライパンが熱くなったら鶏もも肉を広げて並べ、1分ほど触らずにしっかり焼きます。(片栗粉に火が通らないうちに動かすとくっつきやすいので、片面がある程度焼き固まるまで動かさないでおきます)
片面が焼けたら肉を裏返します。


裏目も1分ほど焼いたら、ヘラでほぐすように炒めます。肉の生っぽいところがなくなったら、一旦火を止めてお肉を片側に寄せ、キッチンペーパーなどで余分な油を取ります。


【5】野菜を炒め合わせる
赤ピーマンときゅうりを加え1分ほど炒めます。


【5】味付けをしてピーナッツを合わせる
合わせ調味料をもう一度混ぜて底にたまった片栗粉が均一になるようして、フライパンに回し入れ、ヘラで全体にからめます。


揚げピーナッツを加え、1分ほど炒めて水分が少なくなったら出来上がりです。



